特別連載Vol.10
LEVIʼS®
MONTHLY
MUSICIAN
LEVIʼS®MONTHLY
MUSICIAN
collaborated with SWITCH
甲田まひる
CODA MAHIRU
自分を信じること
昨年からシンガーソングライターとして活動している甲田まひる。
21歳になったばかりの彼女が思い描く表現者としての理想の在り方とは。
1873年5月20日――すべてのジーンズのオリジン(原点)が誕生したその日からまもなく150年を迎えようとしている。その記念すべき2023年に向け、Levi’s®のアイコンである501®と、自身の確固たる“スタイル”を持ち作品を生み出し続けているミュージシャンをフィーチャーした特別連載。
「母親が古着好きで学生の頃にはジーンズのセレクトショップでアルバイトをしていたこともあったらしく、その影響で幼少期からよくジーンズを穿いていました。だから今でもジーンズを穿くと落ち着くんですよね。最近は90年代っぽいアイテムが流行っているので、股上が深くて、ゆったりしたシルエットのジーンズを選ぶことが多いです。他にこだわっているのはジーンズの丈の長さ。スニーカーよりもヒールを履くことが多いので、ヒールが隠れるか隠れないかの絶妙なサイズ感を意識しています」ジーンズに対する思いやこだわりをそう語る甲田まひるにとって、リーバイス®は特別な存在だという。「小さい頃からリーバイス®は穿き続けていたのですが、その存在をしっかりと認識したのは中学生の頃、親に501®︎をもらった時だったと思います。色落ちした淡いブルーの一本で、気に入ってよく穿いていました。それからリーバイス®のGジャンもいくつか持っていて愛用しています。ストリート系のファッションが好きな人たちの中には501®︎を集めている人たちも多いと思うんですけど、リーバイス®の魅力は幅広い層の人たちから愛されているところだと感じています。ファッションやカルチャーのジャンルを問わず、常に時代と共に歩んできたブランド。そんなイメージが強くあります」
現在、21歳の甲田まひるがカルチャーシーンに登場したのは小学生の頃、自身のコーディネートをInstagramで発信し始めたことがきっかけだった。瞬く間にメディアに注目され、同世代の多くのフォロワーを獲得し、インフルエンサーとしての活動を開始するなど、ファッションの世界で活躍するようになった。
「小さい頃からピアニストになりたかったので、まさか自分がファッションの仕事をするとは思っていなかったし、どんどん自分を取り巻く環境が変化していき、何が起きているのか正直よくわかっていなかったですね。だけどファッションも音楽と同じぐらい好きだったので、純粋に楽しみながらいろいろなお仕事をさせてもらえたことは貴重な体験だったと思います」
「母親が古着好きで学生の頃にはジーンズのセレクトショップでアルバイトをしていたこともあったらしく、その影響で幼少期からよくジーンズを穿いていました。だから今でもジーンズを穿くと落ち着くんですよね。最近は90年代っぽいアイテムが流行っているので、股上が深くて、ゆったりしたシルエットのジーンズを選ぶことが多いです。他にこだわっているのはジーンズの丈の長さ。スニーカーよりもヒールを履くことが多いので、ヒールが隠れるか隠れないかの絶妙なサイズ感を意識しています」
ジーンズに対する思いやこだわりをそう語る甲田まひるにとって、リーバイス®は特別な存在だという。
「小さい頃からリーバイス®は穿き続けていたのですが、その存在をしっかりと認識したのは中学生の頃、親に501®︎をもらった時だったと思います。色落ちした淡いブルーの一本で、気に入ってよく穿いていました。それからリーバイス®のGジャンもいくつか持っていて愛用しています。ストリート系のファッションが好きな人たちの中には501®︎を集めている人たちも多いと思うんですけど、リーバイス®の魅力は幅広い層の人たちから愛されているところだと感じています。ファッションやカルチャーのジャンルを問わず、常に時代と共に歩んできたブランド。そんなイメージが強くあります」
現在、21歳の甲田まひるがカルチャーシーンに登場したのは小学生の頃、自身のコーディネートをInstagramで発信し始めたことがきっかけだった。瞬く間にメディアに注目され、同世代の多くのフォロワーを獲得し、インフルエンサーとしての活動を開始するなど、ファッションの世界で活躍するようになった。
「小さい頃からピアニストになりたかったので、まさか自分がファッションの仕事をするとは思っていなかったし、どんどん自分を取り巻く環境が変化していき、何が起きているのか正直よくわかっていなかったですね。だけどファッションも音楽と同じぐらい好きだったので、純粋に楽しみながらいろいろなお仕事をさせてもらえたことは貴重な体験だったと思います」
ピアノだけでは物足りない
甲田がピアノを始めたのは5歳の頃。教室に通いながら様々なジャンルの音楽に触れていく中で特に彼女を惹きつけたのがジャズだった。
「教室の先生がクラシックの曲をジャズにアレンジしてくれて弾いたりしたのですが、その時にジャズって楽しいなと感じて、そこからはジャズばかり聴くようになりました。その後、ブルーハーツを聴き、甲本ヒロトさんの歌に衝撃を受け、さらにはローリン・ヒルと出会い、自分も歌ってみたいと思うようになったんです」
さらにア・トライブ・コールド・クエストやJ・ディラなどの90年代ヒップホップ、そしてロバート・グラスパーらが確立した生音によるヒップホップ的な現代ジャズに影響を受けたという彼女は、2018年に『PLANKTON』というジャズアルバムをリリース後、本格的にシンガーソングライターとしての活動を模索し始めた。
「ジャズは大好きだけども、自分がやりたいことはピアノだけでは表現しきれないんじゃないかと思い始めて。ジャズやヒップホップはもちろん他にも自分の興味のある音楽を取り入れたポップミュージックを、自分で歌い踊ることで表現したいと考えるようになったんです。そこから自分自身でトラックを作り始めました」
そして昨年、甲田はシンガーソングライターとしてEP『California』を、そして今年9月にはEP『夢うらら』をリリースした。それらの作品に収録された楽曲には、彼女の言葉通り様々な音楽的要素が散りばめられており、自由度の高いジャンルレスな音楽となった。
「服を選ぶ時もそうなんですけど、人と同じこと、誰かが既にやっていることはやりたくないなという思いがあって。意識的にそうしているというよりは、自然と常に新しいこと、面白いことをやりたいと私は思うタイプで、それが楽曲に反映されているのだと思います」
自らの好奇心の赴くままに自由な表現を追い求める甲田まひる。そんな彼女が大切にしているものがある。
「今の時代はSNSの力がとても強くて、SNS上で流行っているものや評価されているものが良しとされる傾向があると思うんです。でもそれらに流されることなく自分のセンスや価値観を大事にすべきだと思うし、私はこれからもありのままの自分自身を信じたい。その姿勢が私のSTYLE OF ORIGINなんだと思っています」
「夢うらら」甲田まひる
2022年発表のセカンドEP表題曲。「『夢うらら』は私らしく自分の信じる道を進んでいくんだ、という今一番強く抱いている気持ちを歌詞で表現できたと思います。キラキラした部分だけじゃなく、かつて感じた辛かった思いなども込められていて、自分自身に向けて書いた曲ではあるけど、それが誰かの背中を押すきっかけになってくれたら嬉しいです」
アーティストが自らの楽曲で“原点”となったナンバーは、SPOTIFYの
ビバップの巨匠であるピアニストの
バリー・ハリスさんとの出会い。
彼を通して憧れていた音楽を体感し、
とても大きな影響を受けました
甲田まひる
小学生の頃に始めたInstagramをきっかけにファッションアイコンとして注目を集める。並行してジャズピアニストとしての活動も展開し、2021年からはシンガーソングライターとして活躍している
501®ORIGINAL
今回、甲田まひるが着用したのは長い501®︎の歴史の中でも最も象徴的な時代のひとつとも言える90年代に支持された501®︎からインスピレーションを受けて作られたモデル。ゆったりとしたシルエットとビンテージデニムのようなウォッシュ加工が特徴的な1本。
衣装クレジット
501® 90’s ¥16,500/Levi’s®
Credit
PHOTOGRAPHY:INOHARA YU
STYLING:LEE YASUKA
HAIR & MAKE-UP:TOMOMORI RIE
TEXT:SWITCH