Vol.15
LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE
根岸 由香里
Yukari Negishi
501®を愛する女性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVI’S® MONTHLY MUSE」。第十五回目のゲストは、カリフォルニア発のスペシャリティストアとして、多くの人に愛される「Ron Herman」にて日本での立ち上げ時から人気バイヤーとして活躍する根岸由香里さんが登場。10代の頃から集めているという501®との出会いから、ファッションへの想いまでたっぷりとお話を聞きました。
デニムを穿くようになったのは
いつ頃からですか?
デニム自体は小学生くらいから穿いていたと思いますが、Levi's®を最初に穿いたのは、中学生のころだったと思います。母も洋服が好きな人だったので、いつも母のクローゼットからいいなと思った洋服を掘り起こして着ていました。
501®との出会いはいつでしたか?
高校生で初めてアルバイトをして買ったのが、ヴィンテージショップで売られていた66(ロクロク)前期の501®でした。私の育った栃木県の足利市には、当時から素敵なヴィンテージショップがいくつかあって、スウェットやLevi’s®がずらっと並んだ店内や、かっこいい店員さんにとても憧れていたのをよく覚えています。
Levi’s®が特別なのはなぜだと思いますか?
職業柄色々なデニムを見てきましたが、やっぱりLevi’s®はみんなの原点なんですよね。たくさんの素敵なブランドがありますが、やはり通らざるを得ないというか、意識的にお手本にしている人もいれば、知らず知らずのうちに影響を受けている人もいる。そのなかでも501®はより特別だと思います。この仕事をしているとデニム一つとっても、シルエットやスタイルに流行の変化があって、私自身701®™や517®™といったほかの型もたくさん持っているんですけど、どれだけ時代が変わってもずっと穿き続けているのは、やっぱり501®なんですよね。
ヴィンテージと現行品
それぞれの魅力を教えてください。
色落ちやレングス、形、縮み方が年代によって微妙に違うので、自分に合うものを探すということ自体がヴィンテージの楽しさの一つだと思います。誰かが大切に穿いてきたものが自分の元にくるというのはロマンがありますよね。ただ、私自身は身長も高くないですし、身体のバランスをよく見せたいというときには、現代のトレンドに合わせて細かいディテールまでアップデートされている現行品の方が相性が良い場合もあります。
デニムのスタイリングで
大切にしていることはなんですか?
個人的にブルーデニムや501®には白Tが一番似合うと思っていて、30代くらいまではヘインズとか定番のカジュアルなTシャツをさらっと合わせていたのですが、最近は年齢に合わせて足しひきをするようになってきました。艶のある素材や質感の良いTシャツを合わせたり、ジュエリーを重ねたり…。そうやってその時その時で似合うバランスを探していくことで、きっとおばあちゃんになっても白Tとデニムを楽しみ続けられる気がします。
501®しかり、オーセンティックなものに対してどのようなイメージがありますか?
デニムや服だけでなく、家具もそうですが、経年変化をするごとに素敵になっていくものに惹かれます。ヴィンテージというとヨーロピアンリネンなどもありますが、どうしても繊細なものだからこそ時間が経つにつれて朽ちていくような印象があって。その点デニムは丈夫で、汚れたり破れたりしてもいいと思えるのが不思議ですよね。
海外出張も多いと思いますが、デニムはいつも持っていかれますか?
スーツケースに一本は入れていきます。コレクションシーズンはブランドのメゾンに行くことが多いので、基本的にはそのブランドの服を都度着替えていくのですが、ホテルに戻ったり、ご飯を食べにいく時はデニムに穿き替えることが多いです。いつものデニムに穿き替えることで、リラックスできて、安心をくれる存在です。
根岸さんにとってRon Hermanの魅力はどこにありますか?
創業者のロン・ハーマンは、カリフォルニアでいわゆる労働着だったデニムを初めてファッションとして取り上げた人で、自分の “好き” をブランドのコンセプトやセレクトにしっかりと反映しているところにとても共感しています。私もデニムやヴィンテージとモードなブランドをミックスすることが大好きで、自由なスタイリングがワクワクと面白さといった、いろいろな可能性を引き出してくれると思っていたので彼の感性やブランドのフィロソフィーが自分のことのようにフィットしていると感じています。
海外出張も多いと思いますが、デニムはいつも持っていかれますか?
スーツケースに一本は入れていきます。コレクションシーズンはブランドのメゾンに行くことが多いので、基本的にはそのブランドの服を都度着替えていくのですが、ホテルに戻ったり、ご飯を食べにいく時はデニムに穿き替えることが多いです。いつものデニムに穿き替えることで、リラックスできて、安心をくれる存在です。
根岸さんにとってRon Hermanの魅力はどこにありますか?
創業者のロン・ハーマンは、カリフォルニアでいわゆる労働着だったデニムを初めてファッションとして取り上げた人で、自分の “好き” をブランドのコンセプトやセレクトにしっかりと反映しているところにとても共感しています。私もデニムやヴィンテージとモードなブランドをミックスすることが大好きで、自由なスタイリングがワクワクと面白さといった、いろいろな可能性を引き出してくれると思っていたので彼の感性やブランドのフィロソフィーが自分のことのようにフィットしていると感じています。
お仕事と家事、育児で忙しい日々を過ごすなかで、自分らしく日々を過ごすために工夫されていることはありますか?
お茶が大好きで、会社でも家でも一区切りのタイミングで意識的にお茶を淹れて飲むようにしています。湯気を見つめたり、香りに癒されたり…たった10分でもいい気分転換になっています。あとは、出張も私の中では大切な時間。仕事だけに集中することができて、帰る頃には家が恋しくなって、また明日からも頑張ろうと思えたり。仕事と家庭の時間、それぞれがバランスよく補完しあっていると思います。
これからの目標を教えてください。
Ron Hermanでは、2年前からサステナビリティに関する公約を掲げていて、昨年千葉県の匝瑳市に「Ron Herman SOSA」というオーガニックの農地にソーラーシェアリングを設置した発電所をオープンしました。ファッションとは一見無縁に思えるかもしれないけれど、気候変動や戦争といった問題が目の前にある時代だからこそ、お客さまや自分自身、そして周りの大切な人たちの未来が良くあって欲しいと本気で願っていて。ファッションも平和じゃないと楽しめないし、短期的な幸せもいいけれど、企業として、ブランドとしてこの先の未来もやっぱりいいものであって欲しいと思っています。まずは、食の分野でいろいろと準備を進めています。ファッションやライフスタイルの分野で経験を培った私たちだからこそできる面白いことがきっとたくさんあると思うから、どんどんやっていきたいですね。