Vol.1
LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE
紗羅マリー
Sara Mary
501®を愛する⼥性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVIʼS. MONTHLY MUSE」。第⼀回⽬のゲストは、モデルやブランドディレクター、ミュージシャンとして幅広く活動を⾏う紗羅マリーさんが登場。昨年から⼆拠点⽣活もスタートし、忙しい⽇々の中で⾃分らしさを失わずに表現を続ける秘訣や501®への想いを教えてもらいました。
まず最初に、デニムを穿くように
なったのはいつ頃からですか?
⼩さい頃からデニムはよく穿いていた記憶があります。中学2年⽣からモデルを始めましたが、その頃は⼈⽣で初めて沢⼭の服を着る機会が増え、スカートとかワンピースとかにハマってました。
そこから、⼀通りド派⼿な格好をしたら、逆に落ち着きたいと思うようになって、古着のニットにデニムとスニーカーといった普遍的なファッションへと⾼校⽣の頃にシフトしました。
501®を穿くようになったのは
その頃からですか?
ただ、当時はLeviʼs®というブランド名は分かっているけど、型や品番というのは何もわからない状態で、気分に合わせて古着のデニムを選んで買ったりしていたけど、いつも同じ形だなと思ってみてみたら、全部501®だったんです。
501®に惹かれる理由は
なんだったと思いますか?
501®は割とストレートで、お尻も⼤きく強調されていないのが魅⼒。あと、腰周りのフィットからのボタンフライだったり、ウエストからお尻までのラインが直線的なので、どれだけオーバーサイズを穿いてもベルトで締めてしまえばシュッと綺麗な形に⾒せられるというのが、⼀番好きになった理由だと思います。
スタイリングをするときに意識していることや、
わたしらしく穿きこなす
マイルールがあれば教えてください。
体型が崩れて⾒えないように、どこかワンポイントでも締めること。オーバーサイズの501®の場合、コンバースに合わせるならロールアップして靴下を⾒せるとか、トップスを細⾝にしたり、ヒールを合わせたりとバランスをコントロールするようにしています。個⼈的に⼀番⼥性が似合うのはシャツだと思います。オーバーサイズのシャツをインして、501®のウエストをギュッと締めて穿く。
王道の組み合わせだけど、巡り巡ってやっぱり⾏き着くところなのかなって。
501®は何本くらい
持っていらっしゃいますか?
もともとは15本くらい持っていたんですけど、断捨離をして今⼿元にあるのは3本です。
その3本を残した決めてはなんですか?
⾊味、穿き⼼地、サイズ感ですね。
今⽇穿いてきていただいたデニムは
オークションで購⼊されたということ
ですが、
デニム選びのこだわりについて
教えていただけますか?
サイズと⻑さ。古いのとかだと股下85cmとかもあるので、そういうところもしっかりとチェックします。あとはタグの状態や⾊味。現⾏品の⽇本のLeviʼs.にないような、丈が⻑い物が欲しい時はヴィンテージで探します。⾃分のウエストとヒップと股下のサイズだけ分かってれば⾃分に合ったデニム選びも楽ですよ!
デニムに限らず、紗羅さんの思う
わたしらしさはどういうところだと
思いますか?
束縛嫌いの⾃由⼈。そんなにわがままではないけれど、頑固で⾃分で決めちゃったら⼈の意⾒は聞かないタイプかもしれません。東京を出て1年経ったけど、この1年が東京にいる時よりも⻑く感じてありがたいですね。
東京と時間の流れが違うのでしょうか?
周りの⼈たちも⽣活のペースがゆっくりなんです。朝は早いけど、夜も終わるのが早い。⽇が暮れたら家から出ない⼈が多いので、おうち時間も充実しているし、ゆっくりと1年が経ったなと感じます。このペースがすごくわたしに合っていると思います。
オンとオフを切り替える感覚ですか?
東京では仕事のためにいろんなものをインプットするようにしていて、3⽇間で全部インプットして、家に帰って落ち着いてから⾃分のペースでアウトプットをしていくという流れになっています。そうすると情報が渋滞せずに、すっきりと整理できるんです。今は⼀週間の中で、4⽇間は家族との時間、3⽇間は東京でなんでもやってみるというのが⼀種のルーティンに。こうやって切り替えることで気持ちもフラットでいられるし、メリハリもついて⼼地いいです。
環境の他にも⾃分⾃⾝の軸がぶれない
ために
意識していることはありますか?
数字は何もかも気にしないようにしています。⽇にちや時間、年齢、SNSも基本的には気にせずに、もうちょっと⽬の前のリアルライフを⼤切にしたいと思っています。地上波のテレビも観ていないし、SNSもそんなに頻繁にチェックしないし、仕事の時以外は時計もあまり⾒ない。画⾯越しの世界が流⾏りすぎちゃったから、それはちょっと勿体無いなって。そういうふうに⾃分の中で決めてから、だいぶ楽になれたような気がします。
モデルやブランドディレクターとして
ファッションと関わる中で、
トレンドは意識しますか?
トレンドとかその時の流れに乗ることは⼤切だと思うけれど、結局トレンドってすごい速さで変わっていく、そうすると物って捨てられてしまうんですよね。だからわたしのブランドとしては、トレンドと呼ばれるものに寄り添いすぎずに、いつだって着られるものを捨てなくていいように作るということは⼼がけています。
オーセンティックなものに対しての
こだわりというのは昔からですか?
20代に⼊って、ふと、なんで私は今年買った物を来年着ることが恥ずかしいと思うようになったんだろうって思ったんです。モデルという仕事柄、常に最新のキャッチーなアイテムがそばにある⽣活をしていましたが、この頃は⾃分⾃⾝がトレンドを意識し過ぎてたんだと思います。いいものであれば、来年だって、再来年だって10年後もずっとずっと着たらいい。そう思えてからは、トレンドも好きだし⼤切ですが、追いかけすぎずにずっと使える物を選ぶようになってきました。
紗羅さんにとって本物の定義とは
なんだと思いますか?
壊れないもの。繊細な美しさやそういう美学もあるけれど、私は⼦供もいるので壊れるものは着ていられない。そういったタフさは⼤事な要素だと思います。あとは、変わらないものを作り続けていること。ベーシックというものがブランドとして出来上がるにはそれなりの歴史が必要であって、⾃分がブランドをやっていることもあり、それって本当にすごいことだなと思います。私もベーシックが出来るブランドに育てていきたいです。
最後に将来の夢を教えてください。
おばあちゃんになったら陶芸家になりたいと思っています。そろそろ本気で陶芸教室に通ったりと、少しずつ準備していきたいなって。おうちを買って、畑を作って、陶芸をやりながら⽣徒さんを3⼈くらいつけて、⾃分の畑で採れた野菜でご飯を作って…。きっとその時も501®を穿いていると思いますね。
紗羅マリー
モデルとして活動を始め、これまで数多くのファッション誌やファッションショーに出演、⽇本のみに留まらずアジアでのショーやイベントにも出演。⼀⽅、⾃⾝のアパレルブランド「irojikake」のデザイナーを務めながら、バンド「LEARNERS」のボーカルとして、年間30本以上のライブ活動も⾏う。また、映画「ニワトリ★スター」では映画初出演にしてヒロインを熱演、ミュージカル「RENT」ではメインキャスト・モーリーン役、映画「花と⾬」では売⼈組織の⼥ボスを好演するなど、⼥優としても活躍の幅を広げており、待機作として、2022年公開予定の映画「ニワトリ★フェニックス」への出演が決まっている。