Vol.4
LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE
安西こずえ
Cozue Anzai
501®を愛する女性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVI’S® MONTHLY MUSE」。第四回目のゲストは、スタイリストとしてファッション誌や広告撮影に携わるだけでなく、ディレクターとして自身のブランドを立ち上げ、多くのブランドとのコラボレーションなど幅広く活躍する安西こずえさんが登場。幼少期から変わらないファッションとの向き合い方や、最愛のお母さまから受け継がれた501®への想いなどお話を聞きました。
安西さんとデニムの出会いは
いつ頃ですか?
私の母はすごいデニム好きな人で、完全に母の影響です。幼稚園とか物心がついた頃からいつも501®を穿いているような人だったんです。そこから実際に私が自分で買うようになったのは、高校生くらいから。ヴィンテージとかではなく、現行の501®を一本買ってはボロボロになるまでずっと穿きこんでいました。私は師匠がメンズのスタイリストだったので、アシスタントについてからはよりデニムの魅力にハマった感じです。
お母さまのスタイルが安西さんの
ルーツに
なっていらっしゃるんですね。
今思うとそうですね。高校生くらいの頃は、母にはもっと女性らしい格好をして欲しいと思ったりもしていたのですが、気がつけば当時の母と同じくらいの年齢になった私も同じような格好をしているわけで。母が亡くなってしまった今、それがなんだかすごく嬉しいし、無意識ながら母のことをよく見ていたんだなって思います。
スタイリストという仕事柄、デニムも
さまざまな種類をご覧になっていると
思うのですが、こだわりはありますか?
私はデニムは王道が好きだから、やっぱりLevi’s®。もちろん他のブランドのものもたくさん穿いてきたけど、どれも何かが違うんですよね。だから、結局最後まで残るのはLevi’s®ばっかりです。
穿きこむほどに分かる違いが
出てきますよね。
それはやはり、アシスタント時代に一本のデニムを穿きこんだからこそ感じることかもしれません。ヒゲの出方とか、穴の開き方とか自分の中でのこだわりがどんどんアップデートされていって、今また再燃している気がします。ジージャンとデニムという一見野暮ったくなりがちな組み合わせも501®なら格好よく着こなせるというのはすごいことですよね。
そういったオーセンティックなものに
対する感性は、スタイリストになって
から培われたのですか?
やっぱり師匠に教わったことが大きいですね。メンズって変わらない定番があって、ローファーだったらALDEN(オールデン)がいいとか、ずっとじゃないですか。そこを知っていることが私にとってもすごく役に立っていて、シャツだったら高くても絶対に Charvet(シャルべ)がいいとか、ニットはLoro Piana(ロロ・ピアーナ)か JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)かみたいな。そういった感覚ってレディースにはあまりないので貴重だなと思っています。
501®はとりわけ多く穿いて
こられたと思うのですが、
選び方などに変化はありましたか?
最近ではヴィンテージで買うことが増えました。原宿のBerBerJin(ベルベルジン)の藤原さんというスタッフの方が本当に詳しくて、彼に勧められて買った501®を最近はずっと穿いています。20万円くらいしたのですが、やっぱり間違い無いんですよね。一本数千円とかで古着のデニムを買っていた学生時代の私からしたら、高!!って思うと思うんですけど、古着はやっぱり出会いだから、自分のサイズにぴったりなものを見つけたら絶対に買った方がいいと言われて、確かにそうだなと思って。そこからさらにコレクションが増え続けています。
Levi’s®の他の型と比べて、
501®のお気に入りポイントは
どういうところですか?
やっぱりフロントがボタンフライになっているところかな。ジッパーよりもボタン派なんです。なんかボタンの方がお洒落な感じがしません?(笑)。あとは王道なところ。今だとBIOTOPE(ビオトープ)でも別注を出しているんですけど、やっぱり501®なんですよね。綺麗な状態もいいけど、穿きこまれてボロボロになっても様になる。ダメージの出方もオリジナリティがあるし、生きてきた跡が格好よく残っていく感じがいいですね。
デニムを選ぶ時のポイントはありますか?
わざと少し大きめを選んでいます。ジャストではなく、少し大きめのサイズをボーイズライクに穿いてベルトで締めるのがコズ流です。スタイリングはすごくメンズっぽくするか、女性らしさをがっつり出すかのどちらか。メンズっぽくするなら、Charvet のシャツを第一ボタンまで留めて、足元もローファーできっちりと。逆に女性らしく着こなすなら、足元をヒールにしたり、背中がばっくりとあいた露出多めのトップスと合わせて肌の抜け感を大事にします。
肌の露出をバランス取ることで
洗練された印象になるんですね。
501®は太さもあるので、女の子の場合は一歩間違えると野暮ったくもなりがちだと思うんです。さらっと着るのが案外難しい。そこでキーになるのはロールアップの加減。ロールアップせずにそのまま穿くという方も多いと思うんですけど、足首は出した方がいいです。綺麗に見えるので。ロールアップも綺麗に折り返すんじゃなくて、くしゅっと雑に返すことでこなれ感が出るのでおすすめです。ポイントは一回目は大きく折って、次は小さく大体半分くらいに折るのがいいと思います。
なるほど…!参考になります!
安西さんはファッションでオンとオフを分けられることはありますか?
私は毎日オンですよ!毎日朝の5時だろうが、夜中だろうが着たいものを着たいので。近所を散歩するときでも、常に可愛い格好をしていたいんです。自分の中で気持ちをアップグレードさせるための一つのルーティンなので。だから、今日みたいなタンクトップにビーサンも私の中ではオン。こういったアイテムをこなれた感じで着こなすのがお洒落だと思うし、私自身が洋服が大好きでたくさん着てきたからこそできるわけで、案外こういうスタイリングが一番着こなすのが難しいと思うんですよね。
肌の露出をバランス取ることで
洗練された印象になるんですね。
501®は太さもあるので、女の子の場合は一歩間違えると野暮ったくもなりがちだと思うんです。さらっと着るのが案外難しい。そこでキーになるのはロールアップの加減。ロールアップせずにそのまま穿くという方も多いと思うんですけど、足首は出した方がいいです。綺麗に見えるので。ロールアップも綺麗に折り返すんじゃなくて、くしゅっと雑に返すことでこなれ感が出るのでおすすめです。ポイントは一回目は大きく折って、次は小さく大体半分くらいに折るのがいいと思います。
なるほど…!参考になります!
安西はファッションでオンとオフを分けられることはありますか?
私は毎日オンですよ!毎日朝の5時だろうが、夜中だろうが着たいものを着たいので。近所を散歩するときでも、常に可愛い格好をしていたいんです。自分の中で気持ちをアップグレードさせるための一つのルーティンなので。だから、今日みたいなタンクトップにビーサンも私の中ではオン。こういったアイテムをこなれた感じで着こなすのがお洒落だと思うし、私自身が洋服が大好きでたくさん着てきたからこそできるわけで、案外こういうスタイリングが一番着こなすのが難しいと思うんですよね。
確かにそうですね。安西さんの思う
自分らしさとはどういうところだと
思いますか?
常に自分が一番可愛い格好でいたいと思うこと。それに尽きるかもしれません。私が可愛い格好をしていないとテンションが上がらないし、人のこと可愛くなんてできないですからね。
そのマインドは昔からですか?
そうですね。中学生くらいからずっとあります。そう考えると、今の仕事ができているのはラッキーですよね。ただ、昔から着飾ることは好きだけど、人前に出ることには興味がなくて、裏方タイプだと思っていたので、こんなにいろんな現場でディレクションしたり、ブランドとコラボしたりして自分が前に出ていくとは夢にも思っていなかったです。
そうだったんですね。
では、ファッションの
面での
自分らしさはどういうところだと
思いますか?
いろいろな格好をするけど、絶対に女っぽさは忘れたくない。どんなスタイルでも、女目線、男目線どっちも大事だと思うんです。女性同士でも男性とご飯に行く時でも、「あ、今日なんか可愛いね」って言われることってすごく嬉しいですからね。そのモチベーションは必須だと思っています。
そういった常に見られる意識が
安西さんらしい
着こなしのマインドを
作っているんですね。
ご飯屋さんに行っても、隣のお客さんが私の時計をじーっと見ていたら、よしよしって思いますもんね(笑)。自分が怠惰になるのが嫌なので、撮影でモデルに会う時も、「やっぱりコズはいつも朝早いのにちゃんとしてるよね」って言われることが私にとってはスーパー褒め言葉。やっぱり着たいものを可愛く着ることで自分のテンションも上がるし、コズさんみたいになりたいっておっしゃってくれる人もたくさんいるので。常に気は抜かないですね!
そんな安西さんが今ハマっていることは
なんですか?
常にハマっていますけどね、買い物に(笑)。服もそうですが最近はインテリアをみるのにハマっています。
最後にこれからやってみたいことは
ありますか?
いつかやってみたいのは「スナックこずえ」。友人たちからは飲みすぎてお会計できなくなっちゃうから、お酒飲んじゃダメだよって言われています(笑)。お洒落とは程遠い場末のスナックなのに来ている人みんながお洒落で、その中でもママが一番お洒落なスナック、やりたいですね。