Vol.13

LEVIʼS®
MONTHLY
MUSE

平山紗羅 
Sara Hirayama

501®を愛する女性のライフスタイルやクリエイティビティにフォーカスをあてたインタビュー連載「LEVI’S® MONTHLY MUSE」。第十三回目のゲストは、多様な生き方をインタビュー形式で綴るWEBマガジン
『SP∞CE MAGAZINE』を主宰しながら、スケーター、DJ、フォトグラファーなどさまざまな形で表現を続けるライターの平山紗羅さんが登場。紗羅さんの好きが詰まった究極のプライベート空間にお邪魔して、学生時代のお話からさまざまな表現を行うようになった経緯、デニムとの関係などたくさんのお話を聞きました。

高校生の時に一人で渡米されたとのことですが、日本を飛び出そうと思った
きっかけは
なんだったのでしょうか?

中学生の頃までは、学級委員や音楽祭の実行委員とかを率先してやるようなタイプだったのですが、そのくらいの年齢あるあるの仲良しグループでのコミュニケーションとか、個人として見ずに全体のルールで生徒を判断するような日本ならではの風潮に嫌気が差してしまって、海外の高校に行きたいと強く思うようになりました。お金もかかるし、家族の中には反対する人もいたのですが、自分でいろいろ調べて、比較的負担の少ないオハイオ州にある学校に3年間通いました。

どのような学生生活を送っていましたか?

アメリカの中でも田舎の地域にある学校で、有機農業の授業があったり、ヤギの出産を夜通し見守ったりと、東京生まれで虫も触れなかった私にとっては考えられないような経験をすることができました。ショッピングモールも近くにないし、本当にやることがないので、朝から絵を描いて、ランチして、芝生でゴロゴロして、また絵を描いて…というようなのどかな週末を過ごしていましたね。

日本とは異なる環境で過ごしたことで
内面的な変化もありましたか?

それまでは、他の人と同じようにしなくちゃいけないとか、他人がどう思っているかを気にして自分自身に矢印を向けることがなかなかできていなかったと思います。いろんな人の価値観や気持ちに寄り添うことを優先してしまっていた。でも、自分軸を意識するようになり、もっとわがままを言って自由に生きていいということを学べたような気がします。

今の紗羅さんにとって
ライフワークとなっている、
スケートボードや音楽のカルチャーも
アメリカでの生活がきっかけですか?

確かにスケートとの出会いはアメリカですが、実際にちゃんと始めたのは日本に帰ってきてから。最初は上手くなりたくてトリックを練習したり、とにかく滑っていたけれど、どんどん周りにスケーターの友達が増えていって…気づけばその子達が私にとって大きな存在になっていました。スケートは音楽やアートとも深くつながりがあるので、私がこうしてDJや写真、文章を通して表現を行うようになったのもその影響かなって思います。自分にとってスケートは原点のようなものです。

今ではライターとしてお仕事をする一方で、
『SP∞CE MAGAZINE』という
メディアも旗揚げされています。
どのような想いで発信を
されているのでしょうか?

コミュニケーションをとることが好きな私はメディアを始めると決めた時に、とにかく人について書きたいと思っていました。周りを見渡すとスケーターたちには、会社員やニート、子供から年配の方、この人普段何してるんだろう?っていう人まで本当にいろいろな人がいて、それぞれがスケートを通して自由に生きている姿に魅力を感じたんです。より多くの人が私にとってのスケートのように「自分らしさ」を見つけて幸せになってほしい、そんな想いで発信しています。あっという間に1年が経ちましたが、焦らず人との出会いを楽しみながら今後も活動を続けていきたいです。

普段からデニムを穿くことが
多いそうですが、
デニム好きは昔からですか?

昔からですね。たくさん集めるというよりはたくさん穿いて、穿き潰したらまた次のデニムを穿くという感じ。今日穿いている501®は中学校2年生の時に母親のクローゼットで見つけて以来、お気に入りでいつの間にか自分のものとして穿き続けています。

ダメージは自然にできたものですか?

最初の頃はもっと綺麗な状態だったので、この7年くらいの間に自然とできたんでしょうね。ポケットの近くの穴は、多分鍵とかを詰め込んでいてできたものじゃないかな(笑)。

いつも穿くデニムは501®が多いですか?

自然とLevis®の501®ばかり穿いていたような気がします。特にボタンフライが好きなんです。古着で他のブランドのものも見たりするけど、たまにチープ感が出てしまうようなデニムもありますよね。でもやっぱりLevis®は古着でも本物感がしっかりとある。ボロボロのTシャツと合わせてもピッと決まるというか、お金がなくてこういう格好をしているんじゃなくて、どんどん自分だけの味が出てくるデニムが好きですね。

いつも穿くデニムは501®が多いですか?

自然とLevis®の501®ばかり穿いていたような気がします。特にボタンフライが好きなんです。古着で他のブランドのものも見たりするけど、たまにチープ感が出てしまうようなデニムもありますよね。でもやっぱりLevis®は古着でも本物感がしっかりとある。ボロボロのTシャツと合わせてもピッと決まるというか、お金がなくてこういう格好をしているんじゃなくて、どんどん自分だけの味が出てくるデニムが好きですね。

デニムスタイルのマイルールは
ありますか?

髪型も含めてフェミニンとマスキュリンとのバランスをすごく考えます。髪が長かった頃はフェミニンなアイテムを合わせるのがトゥーマッチに思えて、割とボーイッシュな格好が多かったかな。逆に今はショートカットなので、肌が出るようなトップスを合わせたりしてバランスをとっています。最近は毎日寒いので、黒の温かいアウターをベースにインナーで紫やオレンジといった明るい色を入れて遊んだり…色合いもバランスを意識しますね。

紗羅さんにとってデニムは
どのような存在ですか?

コーディネートを考えるときもデニムありきで考えることがほとんどなので、もしもデニムがなくなっていたらすっぽんぽんになりそう(笑)。一年中穿けるし、汚れも気にせずに自然体でいられる。自由でいさせてくれる存在です。

平山紗羅(ひらやま・さら)

2000年生まれ、東京都出身。中学卒業後に単身で渡米、高校3年間をアメリカで過ごす。帰国後はスケート浸けの日々を送り、写真やDJ、文章などと表現の幅を広げる。2021年より、生き方は ∞(無限大)十人十色の人生をインタビュー形式で紹介する東京ベースのWEBマガジン「SP∞CE MAGAZINE」を主宰しながらフリーライターとしても活動している。