特別連載 Vol.4

LEVIʼS®
MONTHLY
MUSICIAN

LEVIʼS® MONTHLY

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collaborated with SWITCH

塩塚モエカ

SHIOTSUKA MOEKA

描き出したい音がある

2020年にメジャーデビューした羊文学の塩塚モエカ。
様々な出会いと変化のなかで成長し続ける彼女が今思いを
馳せる、理想の音楽とは。

2004年のソロデビュー以来、メジャーフィールドにおいて日本のヒップホップシーンをリードし続けてきたKREVA。その表現の原点にある変わらない思いとは?

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描き出したい音がある

2004年のソロデビュー以来、メジャーフィールドにおいて
日本のヒップホップシーンをリードし続けてきたKREVA。
その表現の原点にある変わらない思いとは?

2020年にメジャーデビューした
羊文学の塩塚モエカ。
様々な出会いと変化のなかで成長し続ける
彼女が今思いを馳せる、理想の音楽とは。

1873年5月20日―― すべてのジーンズのオリジン(原点)であるLevi’s® 501®が誕生したその日からまもなく150年を迎えようとしている。その記念すべき2023年に向け、自身の確固たる“スタイル”を持ち作品を生み出し続けているミュージシャンをフィーチャーした特別連載。

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ジーンズの神様

ロックバンド・羊文学のボーカル&ギターを務める塩塚モエカ。彼女は音楽活動の傍ら、モデルとして様々な服を身に纏う機会も多い。昔から服は好きだったと話す彼女はこれまでどんなファッションに触れてきたのだろうか。
「私が中学生の頃はきゃりーぱみゅぱみゅさんを筆頭に原宿発のファッションが注目されていて、私もカラフルで派手なスタイリングが好きで、自分で服を作ったりもしていました。高校生になってバンドを始めてからはラクで丈夫なものを着るようになり、ちょっとファッションとは距離を置いていたのですが、大学生になると友達にいろいろな店に連れていってもらったり、自分でブランドをやっている子も増えてきて。そういう周りの人たちの影響でいろんな服を着るようになりました」
 様々なファッションに触れていくなかで、ジーンズを穿くこともあったというが、リーバイス®を知ったのは大学生の頃だった。「友達が『リーバイスのビンテージ買ったんだ』なんて話をしているのを聞いたり、501®を穿いているのを見て、初めてその存在を認識しました。以前、ミュウミュウとリーバイス®のコラボデニムのモデルをやらせていただいたこともあるのですが、私のなかでリーバイス®は“ジーンズの神様”というイメージがあります。今日穿かせてもらった501®は現行のモデルですけど、生地も柔らかいし、形もキレイで、カジュアルだけどもラフになり過ぎない感じですごくいいなと思いました。リーバイス®にはいろいろなタイプのジーンズがあると思うので、お店に行って自分のお気に入りの一本を探してみたいなと思います」

色彩豊かな表現を

インディーズでの活動を経て、二〇二〇年にメジャーデビューを果たした羊文学。そうした状況の変化がバンド、そして自身のソングライティングにもたらしたものがあると塩塚は言う。
「メンバー三人は変わらずですが、一緒に音楽を作って活動していくチームのメンバーが変わったことは大きいと思います。関わる人たちに影響されて自分自身も日々変化し、成長していると思います。それはソングライティングについても同様で、インディーズの頃は私もまだ大学生で、当時は様々な出来事や人に対して苛立ちを覚えることが多く、そうした気持ちが曲に反映されていたと思うんです。でも、そうやって音楽を作っていても幸せにはなれないんじゃないかと思うようになり、そんな自分を脱したいという気持ちが徐々に芽生えていったと思います」
 その言葉通り、この四月にリリースされたアルバム『our hope』は、骨太なバンドサウンドは健在でありながら、繊細で透き通るような美しさを放つサウンドに塩塚が描き出すメロディと言葉が溶け合い、微かな、けれど確かな希望がそれぞれの楽曲に散りばめられている。バンドとして、ひとりの人間として変化し続けながら、それでも変わることのない塩塚にとっての「STYLE OF ORIGIN」とはどんなものなのだろうか。

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「自分が作る音楽に対して自分自身が納得できるかどうか。そこを常に大切にしています。他人が良いと思ってくれるかどうかは人それぞれの価値観で変わってくるし、それを頼りにしていたら前に進めないと思うんです。だからとにかく自分が感動できるもの、面白いと思えるものを作りたい。それから、自分はすごく色というものが好きで、楽曲から何かしらの色彩が感じられるものを作りたいという気持ちがあります。しかもその色は明確な一色ではなく、いろんな色が混ざり合い、滲んでいるようなものであってほしい」
 そうした音楽を生み出すために重要なのはバランスだと彼女は言う。「いくら素晴らしいメロディでもアレンジ次第でその力が削がれてしまうこともあるし、そんなに良いメロディでなくてもアレンジによって曲の魅力が際立つこともある。メロディ、アレンジ、そして歌詞といった音楽を構成するすべての要素のバランスが重要だと今はすごく感じています。昔はよく私の書く歌詞は文学的だと言われて、それに対する反発もあったけど、最近は言葉の大切さもわかってきましたし。今私たちがロックバンドとして活動しているのは、バンドであることに対するこだわりではなく、自分たちが作る音楽に一番適した形がバンドであり、ロックだからなんです。そして願わくば私たちの音楽で景色や空気、誰かの気持ちをほんの少しでも変えることができたらと思っています」

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「春」羊文学

『BiRTH ep』(2015)収録。「バンド活動を休止していて、また再開する時に書いた曲です。プログレが好きだったということもあるのですが、必死で変なことをやろうと思い作った記憶があります。今はなかなかそんなことはできないけど、当時の“とにかく絶対他の人と同じことはしたくない”という気持ちは忘れずにいたいなと思います」

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ライブハウスで活動していた頃、
自分たちを目当てに来たお客さんが全く
いなかったライブに、私たちを拾って
くれたマネージャーが偶然来た日

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塩塚モエカ

羊文学のボーカル&ギター。2017年より塩塚、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)の体制で活動を展開。アルバム『our hope』を4/20にリリース。5/29より「羊文学 TOUR 2022 “OOPARTS”」を開催

501® 90’s / Levi's® Authorized Vintage Jacket

今シーズンの新作「501® 90’s」は、90年代に展開していたようなスタイリッシュでありながらゆとりのあるフィット感。理想のビンテージジーンズのように裾やバックポケットに加工が加わり、更に穿きこんで表情を変えることも。トップスに合わせやすい最適なカラー。
衣装クレジット
Authorized Vintage TYPE Ⅲ Trucker Jacket ¥27,500、501® 90’s ¥14,300/ともにLevi’s® (リーバイ・ストラウス ジャパン:0120-099-501)
その他/スタイリスト私物

Credit

PHOTOGRAPHY: INOHARA YU
STYLING:SHIBUKAWA MAIKO
HAIR & MAKE:KIKA
TEXT:SWITCH

人生を変えたモーメント

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vol.1 | KREVA

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vol.2 | ハマ・オカモト

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vol.3 | 山崎まさよし