LEVI’S® VINTAGE CLOTHINGACID HOUSE,
REMASTERED.
2021年の春夏のコレクションのテーマは、1980年代のマンチェスターのアシッド・ハウスへのトリビュート。1980年代の後半に、イギリスのマンチェスターにダンスカルチャーとオルタナティブ・ロックとぶつかることで新しい音楽シーンが生まれました。大きく成長を遂げようとしているクラブシーンでDJが回すアシッドハウスの音楽を聞いた若いインディーのバンドが、このDJ達に自分たちのレコードでのコラボレーションを依頼するようになりました。その結果、ダンスのリズムとメロディックなレトロ・ポップが融合された全く新しいものとなりました。このフレッシュなサウンドは、ループするビート、ジャグリング・ギター、サイケデリックな渦、ポップなコーラスによって定義される新しいシーンを生み出しました。
マンチェスターのサウンドが進化するにつれて、その独特のスタイルも進化しました。キッズたちは、70年代の古い在庫のLevi’s®フレアのボトムスを購入し、群衆から目立つようにオーバー・サイズで着用し始めました。すぐに、バギーで穿くジーンズと明るい色のコンビネーションによるスタイルが地元のレイブパーティや倉庫でのパーティーで大流行しました。
そして、政府がクラブサーキットを取り締まった時、アシッドハウスはその永続的な痕跡をすでに残していました。そのレガシーは、レイブ・カルチャーにおいて、モダンなデザインにおいて、今回のLevi’s® Vintage Clothingにおいて今も生き続けています。バギーフィット、大胆な色、ヴィンテージグラフィックを備えたこのコレクションは、1980年代後半のマンチェスターの伝説的なスタイルと音楽に敬意を表しています。
Behind the scene:
マンチェスターをミニチュアで作成!?
(パンデミックの中)私たちは、このコレクションのクリエイティブ制作のロケ撮影を行うことができなかったなかで、今まで以上に創造力を発揮する必要がありました。
私たちが出会ったのは、生粋の“マンチェスター人”アーティスト、Ric Facchin。「ステイ・ホーム」のなかで、彼は新しい趣味を見つけました。模型作りです。観光地のランドマークを表現するのではなく、マンチェスターの心と魂を再現しています。地元のお店、壁に穴の開いているというディテール、落書きで覆われた通りなど、汚れなどの全てがこの模型の中にはあります。
このキャンペーンでは、Facchinは1980年代のマンチェスターを、もう立っていない建物を含め、1/28から1/18の範囲のスケールで細心の注意を払って再現しました。
「1980年代後半のマンチェスターはかなり建物が密集した都市だったので、私が再現した建物群はすべて、主にノーザンクォーターと呼ばれるエリアとバックピカデリーの周辺で、互いが0.5マイル以内にあります。当時は、独立経営のアパレルのショップがたくさんあったので、安いスエットシャツと手頃な価格の服を求めて行くのはこの街の一部のエリアでした。」
「身の回りの日用品を模型に使うことができるのがとても楽しいんです。
たとえば、ニンニクの球根が入ってくるネットを使用して、
舗装にグリッドを作成することができるんです!」
街を忠実に再建するために、Facchinは設計図の製作から始めました。また、彼は模型のための最適な顔料とフォントを見つけるために大変な苦労をしました。排水管から時代に合ったストリートアートまで、細心の注意を払って各ディテールを作成するために必要なのは、クラフトナイフの新鮮な刃、そして少しの機知と細部へのこだわりでした。
接着剤が完全に乾くまでの時間を含め、最初から最後までを入れると、Facchinのプロセスには約3か月半かかりました。この超現実的なレプリカは、1980年代のマンチェスターに私たちを連れ戻します。そう、それはすべてが始まったシーン。