Levi’® FROM THE ARCHIVES

LEVI’S®
FROM THE ARCHIVES
VOL.5

LEVI’S®のアーカイブ室から :
ウイメンズ501®の誕生

1989年に作られたLevi’s®のアーカイブ室は、ブランドの歴史を保存しながら、Levi’s®の過去といまを紡ぎ合わせる場所です。ここには服、カタログ、広告、アートなど、世界中から集めた貴重な史料が収められています。アーカイブ室のディレクターであるトレーシー・パネックが、この部屋に詰まった様々な物語をご紹介します。

ウイメンズ501®の誕生

LADY LEVI’S®の原点、
そしてLEVI’S®と生きた女性たちの物語

Levi’s®のアーカイブ室では、強くて自信に満ちた女性たちのストーリーが見つかります。デニムを通じて個性、女性らしさ、反逆心を表現した人たちです。1930年に最初のLady Levi’s®が発表されてからずっと、女性たちは自分の自立心を力強く語る象徴としてLevi’s®を身につけてきました。

今でこそ衣服は、男性らしさや女性らしさといった概念にとらわれずに着ることができるようになっています。自分のジェンダーが女性であると認識している人たちも、着たい服を自由に選べます。

しかし、ウイメンズの501®がデビューした1981年当時は、今とは状況が違いました。だから、そのデニムが登場したこと自体が、自由と力を持ち、いつも自分らしく、自立して生きていたいと思う女性たちを後押しする、ポジティブなメッセージになったのです。

もう、兄弟や父親から501®を借りなくてもいいのですから。

Lady Levi’s®の物語が生まれたのは
アメリカ西部。
そこには様々な労働に
従事する、タフな女性たちがいました。

そして女性向けのLevi’s®ジーンズも、それを穿く女性たちのように進化を続けます。ジーンズを身につけた女性たちは、それぞれの世代のファッションとポップカルチャーに新しい風を送りながら、自分たちの時代を象徴するスタイルを形作っていきました。

その一つが、1960年代に現れてきた、ブルージーンズをアートのようにカスタマイズする手法です。始めたのは、ニューヨーク出身の女性デザイナーであるLove Melodyといった人たちでした。Melodyはユーズドの501’s®を裁断し、ラインストーンやクリスタルをつけて、セクシーで大胆で個性的なピースに生まれ変わらせます。それは、自立心やクリエイティブなスピリットといった、1960年代の空気を象徴するクラフトでした。そして、クラフトの真ん中にはいつもLevi’s®がありました。

それから半世紀以上経っても、多くの人たちがMelodyが生み出してきたデザインに魅了されています。きっと、タイムカプセルに詰め込まれた大切な思い出のように感じるからでしょう。Love MelodyによるLevi’s®のピースが持つシャープさとスタイリッシュさは、作られた時からずっと変わることがありません。
こちらのストーリーを動画でご覧ください。